企救心理相談室店主の日記

日記、ラジオで聞いた話、メモなどです。

コミュニケーション障害とうつ病との関係

「あばたもえくぼ」は恋に夢中になるとどんな欠点でも美しく思えてくる
恋のイリュージョンを表したことわざですが、
ものの感じ方は相手や周囲との関係性で変わってくることも教えてくれています。

あるお母さんはお出かけの日に雨が降っていることに腹を立て
子どもたちはお出かけできたというだけで嬉しそうにしていたのに
その日ずっと機嫌が悪かったそうです。

もしこのお母さんに子どもたちの感情を共感できるセンスがあったら
一緒に楽しむことができたでしょう。

うつ病に罹っている人の中に、やけに悲観的で思い込みが強く
破滅的な行動選択をする人がいます。
それらはうつ病の症状だとされてました。

確かに脳の疲れからも思考が自己中心的になることもあるでしょうが、
周囲の空気を感じ取ることが元々苦手という、
コミュニケーション障害の特徴なのじゃないかと考え始めています。

共感性の高い人は感じたり考えたりする作業の一部を他者に委ねるため
負担が随分少なくなると思うのです。
一方共感性の乏しい人は自分で一人だけで、感じたり考えたりしなければなりません。ちょっとした未知のことでパニックになり、ひどくなるとうつ病になったりすするのも無理はないと思うのです。

ただしこの振れ幅の大きさはマイナス面だけではないと思います。
詳しくは次回。